青パパイヤ 沖縄産

 

パパイヤは熱帯アメリカの原産とされるパパイア科パパイア属の常緑樹になる果実で、「乳瓜(ちちうり)」または「木瓜(もっか)」とも呼ばれ世界の熱帯および亜熱帯で広く栽培されており、国内でも沖縄や鹿児島などを中心に作られています。

パパイヤの木は雄雌異株で、通常は両方を植えて受粉させる必要がありますが、両性花と呼ばれる、自家受粉する花をつけることもあります。また、雌株だけでも単為結果することが多いです。

青パパイヤまたはグリーンパパイヤと呼ばれているものは青パパイヤ専用に品種改良されたものもありますが、もともとはそういう品種と言うわけではなく、一般的に果物として食べられている熟した黄色いパパイヤが緑色の未熟な状態で収穫されたものです。

これらの青パパイヤは果物ではありますが、野菜のような食べ方をするので、調理用パパイヤとも呼ばれています。

青パパイヤは未熟な状態で収穫されるため、外皮は濃い緑色をしています。皮は見た目はカボチャのように固そうですが、それほど固くなくウリと同じような感覚で切れると思って良いでしょう。

果肉は白く、緻密で、切ると「乳瓜(ちちうり)」という別名の所以となっている白い乳液状の果汁がにじみ出てきます。この乳液にはタンパク質分解酵素が沢山含まれており、肌が弱い方はかぶれたりすることもあるのでビニール手袋をはめるなど注意が必要です。この乳液は切った後しばらくするとロウ状に白く半固形になります。

果肉の食感は生のままだと心地よい歯ざわりがあり、ほんのり甘みがあります。そして、熟したパパイヤとは違った、独特のトロピカルな香りがあります。

青パパイヤを使った代表的な料理の一つに、本場タイで親しまれているソムタムという料理があります。これは細切りなどにした青パパイヤを使った料理で、ナンプラー(魚醤)とライム、唐辛子、ニンニクなどで味付けします。材料さえあれば極簡単に作れるサラダ適なものです。