丁呂木 岡山産

 

チョロギは中国が原産とされるシソ科の一種で、地下の根の先端に出来る3cm前後のくびれがある塊茎を食用とします。

その形や色は芋虫にも似ていて、初めて見る方は一瞬ぞっとしてしまうかもしれません。中国では石蚕に似ていることから「草石蚕」とも呼ばれています。

1880年代にヨーロッパやアメリカに伝わったとされ、日本には江戸時代に持ち込まれ栽培が始まったとされています。日本では主に漬物に加工され、特に正月のおせち料理には黒豆と共に盛り付けられるおめでたい食材として用いられてきました。これはチョロギが「長老喜」「長老木」「長老貴」などの縁起の良い漢字で表すことからだと言われています。

一般的には梅酢漬けや味噌漬、醤油漬、粕漬などの漬物にされています。チョロギ自体には強い味が無く、塩漬けすることでパリッとした食感に仕上がり、加熱調理すると少しほくっとするユリ根やニンニクのような食感になります。