平茸 長野産

 

ひらたけは名前の通りカサが平たいきのこで、広葉樹の枯れ木などに生えています。色は暗灰色~淡灰褐色をしていて、軸が短くカサは5~10cmほどに開き、重なり合っているのが特徴です。

市場に流通しているひらたけの多くは、おがくずなどを利用した菌床栽培によるもの。天然ものに比べるとやや淡泊な風味ですが、香りがよくて歯ごたえがあり、和食だけでなく洋食にも合います。

ひらたけは古くから日本で食べられていたきのこで、平安時代の「今昔物語」では毒きのこをひらたけと偽って食べさせるなどいくつかの物語で登場します。また鎌倉時代や室町時代、江戸時代などの文献にもひらたけの記述があり、長年親しまれてきた食材のひとつといえるでしょう。